「BATON」が出来るまで②
仮置きのfoeder2本は、その後しっかり足場も固定され設置完了。
細長いタンクなだけに、不安定で少し心配でしたが、これで一安心。
神々しい!
さて、肝心のビール。そう、Foeder第一弾のビールは何にするか⁉
これまで雑穀さんのFoederビールや志賀高原さんの山伏シリーズ、ご近所の北摂ワインさんからナチュールワインやペティアンをセレクトしてもらってビール以外の醸造酒からヒントやインスピレーションを得たりと、これまでテイスティングを重ねてきました。
色々な意見交換の結果、副原料を入れず定番ビール「PILSNER」「W-IPA」の2種に決定!
一番の理由は、第1弾はシンプルに新品のタンクならではの木のアロマとフレーバーをしっかり感じられるスタイルにしようとなりました。
ステンレスタンクで発酵させたビールをFoederに移送し、数ヶ月熟成させます。
頃合いは中身のビールによるのでテイスティングをしながら今回は約3ヶ月熟成しました。
ちなみに通常のビールはステンレスタンクで発酵と熟成を行い、早いもので約1ヶ月で製品になります。
ステンレスタンクとの大きな違いはFoeder内に酵母や乳酸菌といった微生物が住み着き、複雑で奥行きのあるフレーバーが生まれ、さらにはFoederからのウッディな香りが寄与されること。
初めに入れるビールは自ずと木の香りが顕著に現れます。2番目、3番目…と世代とともに木のフレーバーは控えめになっていきますが、様々なビールが入ることで、それまでのビールの要素や住み着く微生物も増え、フレーバーも深みを増していきます。
木と時間がビールを育ててくれる…浪漫を感じずにはいられない。
この間、人間はじっと待つのみです。
お次はFoederから瓶内二次発酵へ。
つづく…。