
日本酒とビールのコラボ、「猿山鹿男」ができるまで。
- 秋鹿酒造
- みつか坊主
- 蛍池のラーメン店
「秋鹿酒造」さんとのコラボビール、2月後半に仕込み、発酵から長期間熟成を経ていよいよ今週頭よりリリースとなりました。
(箕面ビール公式オンラインショップは4/16~)
このビールの最大の目的は、秋鹿さんの麹米を最大限に活かして醸すこと。
今年で7回目となりますが、毎年使用する麹の量や糖化させる温度、時間などを少しづつ変えて仕込んでいます。
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今年の猿山鹿男の仕込みは朝8時スタート。
ビールの仕込と同時に別部隊が麹米を別鍋で糖化させていきます。
麹の糖化メンバーは毎度おなじみ、大阪府豊中市蛍池のラーメン店「みつか坊主」チーム。毎年仕込みに参加してくれています。
というのも、「猿山鹿男」が誕生したのはみつか坊主のオーナー、斉藤さんがいたから。
味噌をはじめとする発酵というジャンルに魅了された斉藤さんは、私たちにも色んな発酵の繋がりを広げてくれています。
ストーリーが気になる方はぜひ、4/29(祝)にみつか坊主で開催される「北摂ぬか床マーケット&ぬか床の宴」へ!
夜の部「ぬか床の宴」では、秋鹿酒造のこうたろうさんと弊社代表大下が対談をさせていただきます^^
(昼の部はマルシェがたくさん!箕面ビールもあります!)
話を仕込みへ戻します。
こちらは大事に育てられた秋鹿さんの「雄町」米の麹米。
(お米の品種は、昨年は「コシヒカリ」、一昨年までは「山田錦」でした。)
毎年、秋鹿さんの冬の酒の仕込に参加させてもらうのですが、無農薬で米の栽培から手掛ける”一貫造り”へのこだわりは、酒とビールで畑は違っても勉強になることばかり。
ハゼてます^^ ふわっと何とも言えない甘い良い香り。
ちなみに米麹は原料全体の約10%使用します。
米麹を複数のずんどう鍋に投入。一粒残さず使いたい。
一定の温度で米麹を丁寧に溶かします。
ただひたすらに混ぜること、約5時間。
大小複数の鍋を入れ替えながら、焦がさないように。
工場は湯気と甘い香りに包まれて、天国のような空間でした。
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時間めいっぱい混ぜて溶かした麹米を発酵タンクに投入。
麹の酵素を最大限に生かします。
同時にビールの麦汁もタンクに移送され、一緒に発酵させます。
日本酒の製法でいう並行複発酵のイメージ。
仕込自体の作業はここで終了^^
この先はしっかりイーストが仕事してくれるように温度環境と日々の発酵状況を管理します。
強力助っ人のお陰でトラブルなくスムーズに仕込みができました。
そして何より、今年もみんなで仕込めて楽しかった^^
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ラベルです。
デザイナー木富くんのほっこりさせてくれるキャラクターもお馴染みになってきました。
温度によってのぞかせる香りと風味の変化もぜひ楽しんでいただきたい、日本酒とビールのコラボ。
ぜひ今年もお楽しみください!
※販売日のお知らせやテイスティングノートは、「猿山鹿男」リリースページをご覧ください。